2009年4月11日土曜日

人質の米コンテナ船船長、脱出に失敗 ソマリア沖

米CNNテレビは10日、アフリカ東部ソマリア沖の洋上で海賊の人質となっているコンテナ船(米船籍)の米国人船長が、海に飛び込み脱出を図ったものの、海賊に気づかれ連れ戻されたと伝えた。米海軍は新たに強襲揚陸艦を含む艦艇2隻を現場水域に増派するなど、情勢は緊迫している。

小型救命艇に監禁されているリチャード・フィリップス船長は、現地時間の9日夜、海賊のすきを見て付近で監視中の米ミサイル駆逐艦に向け泳ぎ始めた。連れ戻す際、海賊が発砲したが船長にけがはなかったもようだ.

増援のため派遣されたヘリ搭載駆逐艦1隻は、すでに現場に到着。医療施設を備えた強襲揚陸艦も接近している。ただ、海賊の母船とみられる船舶が付近の海域で確認されており、米海軍では、海賊同士の無線通話を傍受して動向を探っているという。

一方、海賊の襲撃を受けたコンテナ船「マースク・アラバマ号」は、残る米国人船員が米海軍特殊部隊の警護を受けながら、目的地のケニアに向け航行を再開した

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