2009年4月11日土曜日

会場で首相辞任要求 タクシン派が抗議集会

タイで連立政権の退陣を求め、抗議行動を続けているタクシン元首相派「反独裁民主戦線」のデモ隊は10日、東アジアサミットなど一連の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議の会場である中部パタヤのホテル会議場正面に突入、軍などとにらみ合う形でアピシット首相の辞任を求める集会を行った。

デモ隊は同日夕、タクシン派の主張を訴えたとみられる書面をASEAN事務局側に手渡した後、パタヤの別の集会場に移動。同戦線は、11日には首都バンコクで抗議を続けている支持者らがパタヤに向かいデモに合流するとしており、会場周辺の緊張が高まる恐れもある。

タイでは昨年11月、当時のタクシン派政権退陣を求める反タクシン派の市民団体がバンコク新旧国際空港を占拠、12月に開催予定だったASEAN首脳会議など一連の会議が延期された。政府は今回、軍や警察など8000人を投入し最高レベルの警戒態勢を敷くが、政情や治安維持に依然不安を残したままだ。

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